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■がん 書籍『おしゃべりな がんの図鑑』#がん#病理検査
投稿日 2019年8月26日 09:23:32 (動物病院)
毎日、がんに治療をしています。
この子は、『がん』であるという診断は、どうやっているのでしょうか?
患部を触って、これはがんであると長年の経験から考える?
そのことは、正しくありません。
●診断方法
①患部の少しだけ細胞を取り病理検査に出す(細胞診というわれものです。取るところが悪くって、正しい結果が出ないこともあるのでね。)
②手術をして患部を取り除き、その一部を出す。(これだとほぼ正確に取れているので、結果が間違うことは、ほとんどない。何でも100%は難しいので)
③リンパ腫などは、クローナリティー解析で判明することも。
つまり、私は長いこと獣医師をしていますが、自分では診断しなくて、病理医に細胞を出して、診てもらっています。
その人間の病理医が書いた本で、尚且つ「おしゃべりな」と題についているぐらいなので、面白くないわけがありません。面白いです。
本文47ページ
「私たち病理医は、悪性腫瘍を「顔つきが悪い」というような表現したりしますが、だいたいふるまいの悪い細胞は、顕微鏡で観察すると悪い顔をしていることが多いです。」
私たち臨床獣医師でも、悪性細胞をみると、顔つきが悪いと思います。
●臨床で顔つきが悪いとは?
①血が出る。
②大きくなる速度が速い
③赤っぽい。
④限界が不明瞭
などがあり、顔つきの悪い細胞は、病理検査に出しています。(顔つきが悪くなくても腫瘍なら出します。中には顔つきの悪くなくても、がんのことがあるからです。)
世の中には、病理医という人がいて、細胞を診て正しく判断してくれています。
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Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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