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■がん ナトリウムプロトン交換輸送があるので、カリウムが大切! #がん #電解質
投稿日 2018年11月8日 10:45:04 (動物病院)
がんの子を多く診察しています。
治る子とそうではないかの違いがわかってきていました。
今日は、血液検査の電解質の話です。
●血液検査の電解質
*ナトリウム
*カリウム
*クロール
を測定します。
その中で、がんの子には、カカリウム濃度の正常範囲は3.5〜5.0mEq/L
5.0mEq/Lぐらいにならないとなかなか寛解しません。
もちろん、5.5mEq/L以上になると高カリウム血症になりますが。血液検査をしながら丁寧にやってくださいね。
細胞には、ナトリウムプロトン交換輸送があります。
●ナトリウムプロトン交換輸送
(細胞内外のナトリウムイオン濃度差を利用して、細胞内からH+をくみ出し、細胞内のpHを中性付近に保つ機能を持つ輸送体タンパク。)
がん細胞は、ナトウムを取り込んでプロトンをたくさん出して酸性化しようとします。そうやってがん細胞の周りを酸性にして、がんが住むやすい環境を整えるのです。
カリウムが、5.0mEq/Lぐらいあると、ナトウムの細胞内に取り込まず、排泄させようとします。それで、カリウムが大切なのです。
●ナトウムの多い食材
*バナナ
*メロン
*さつまいも
*大豆や小豆
*昆布
*切り干し大根
このような食材ですが、猫さまはなかなか食べてくれないので、カリウムのサプリメントで取る方が一般的ですね。
分子栄養学からのアプローチも大切です。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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