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■いまさら聞けない避妊手術 #子宮蓄膿症 #乳がん検診
投稿日 2018年6月11日 09:41:33 (動物病院)
↑ 16歳のラッキーの乳腺。発情が来る前に避妊手術をしているので、どこだかわからない。
を書いたら、避妊手術はどうなの? と質問をお受けしました。個人的な意見でも、ということでした。
結論からいうと。
「私の愛犬・ラッキーは、生後6カ月で避妊手術をしています。」
20年前なら避妊手術は、
1、子供を産ませたくないから。
2、鳴いて困るから。
3、大人しくさせるため。
という理由でされることが、多かったです。
いまやそんな時代は、終わり病気にならないためにします。
もふもふちゃんたちは、長寿になりました。
10歳過ぎた頃から、女の子は、
1、子宮蓄膿症
2、乳がん
3、乳腺腫瘍
などが増えます。
そんな病気は、もふもちゃんが発情が来てないうち避妊手術をにすれば、防げる病気が多いです。
1は、子宮がないので、絶対にならない。
2、3は、発情が来る前だと、乳腺が発達しにくいので、ほぼならない。
ラッキーの乳腺の写真でもおわかりだと思いますが、こんな乳腺だと乳がんや乳腺腫瘍には、なりませんね。
(避妊手術のデメリット)
1、太りやすくなる。
2、手術の失敗もあることはある。
3、麻酔のリスクもある。
ちょっと考えてください。
1.若いときに手術するか、年老いてするか?
2.元気なときに手術するか、病気のときに手術するか?
3、子宮蓄膿症は手術しないとほぼ治らない。
4、乳がんも手術しないとぼぼ治らない。
どちらがいいか、考えてくださいね。
シニアになると、病気になる確率は上がりますから。
女の子は、男の子に比べて、お腹を切らないといけないので、リスクはあるかもしれません。
それでも、やはりこれだけ長寿になっているのだったら、避妊手術をしてもらった方がいいと思います。
(まとめ)
1,生後半年ぐらいになったら、発情が来る前に避妊手術を。
2、避妊手術をしていないもふもふちゃんは、毎日、乳腺をチェックする。
3、避妊手術をしていないもふもふちゃんは、発情の後、オリモノのチェック、体調のチェックをする。
私の個人的な考えですが、
発情が来る前の生後6カ月ぐらいに手術をして、シニアの健康的な生活を手に入れた方がいいのに、と思います。
愛犬のラッキーは、生後6カ月前でしています。それでももうじき17歳(おかげさまで)を迎えます。自分のワンコさまでそうしているのだから、説得力があるでしょうね。
毎日、乳がんになっているのか? とチェックするより、肥満の管理をした方がいいと思っているので。確かにラッキーは、太っていますが。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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