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■腸内細菌叢 酪酸菌って知っていますか? #酪酸 #腸内細菌叢
投稿日 2018年3月16日 12:27:02 (動物病院)
腸内細菌叢を整えておかないと、
1、がん
2、アトピー性皮膚炎
3、慢性の外耳炎
などにかかりやすくなります。
猫さま、ワンコさまが、15年以上生きてくれる時代に、免疫介在性の疾患だから、ずっとステロイドを使い続けるということは、いかがなものかな、と考えるように私はなりました。
そんなことを考慮すると、腸内細菌叢をいい状態に持っていくことは、大切ですね。
善玉菌というとビフィズスや乳酸菌を思い浮かべる人が多いでしょう。
あまり知られていませんが、「酪酸菌」というものもあります。
酪酸菌は、
「酪酸」という物質を作る腸内細菌ことです。
(酪酸の役割)
1、大腸のエネルギー源
●エネルギー源
●腸管粘膜の傷を修復する
2、免疫バランスの調節
●制御性T細胞の数を増やす。
制御性T細胞は英語で「reguratory T cell」といいます。
そのため、書籍によっては略語であるTreg(ティーレグ)といわれます。
●免疫のバランスを調節する
制御T細胞は、免疫反応を抑制する細胞です。免疫が異常に働きすぎると、花粉症やアレルギーを起こすので、この制御T細胞がないと困るのです。
つまり酪酸は制御性T細胞を増やすことによって、免疫のバランスを調節しているのです。
(酪酸の増やし方)
1、酪酸はニオイがきつくて、口から取れない。
2、酪酸をたとえ飲んでも、小腸で吸収されるので、大腸まで届かない。
3、漬物などの発酵食品から取る。(猫さま、ワンコさまは、塩分があるので、これはおすすめできないですね。)
4、酪酸を含むサプリメントから取る。
5、繊維質を多く取る。(酪酸菌の育てることが出来る。)
6、ペクチン:柑橘類、リンゴ、バナナなど食べると酪酸菌の育てることが出来る。
7、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・ガセリCP2305株を摂取すると酪酸が増える。
などがわかっています。
猫さま、ワンコさまも酪酸菌を育ててあげてね。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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