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■がん リンパ腫で使われるクローナリティ解析とは? #リンパ腫#クローナリティ解析
投稿日 2022年5月21日 11:30:03 (動物病院)
↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が3年以上寛解しているいちごちゃん
もふもふちゃんのがんで、リンパ腫やリンパ性白血病はそう珍しくないです。
●リンパ腫の検査は
・画像診断
・病理診断
・クローナリティ解析
があります。
●クローナリティ解析とは?
この検査は、麻酔などは必要でなく、血液検査をするだけです。
それで、リンパ球の中のBリンパ球やTリンパ球が腫瘍化していないか、調べることができます。
●Bリンパ球とは?
・リンパ球そ約0〜40%の割合
・免疫細胞です。侵入した異物(抗原)が危険であるかどうかを判断し、ウイルスなどを排除
・このB細胞が成熟すると、形質細胞になります。
形質細胞は、ヘルパーT細胞と協力をして、抗体を作り、放出する役割を持ちます。
・抗原と戦ったB細胞の一部はメモリーB細胞となって次回の感染に備える
メモリーと言うだけあって、一度侵入したことのある抗原の情報を記憶しておくことができ、次回の感染時により早く対応できるようになります。
●Tリンパ球とは?
・リンパ球のうち、約60〜80%の割合
・ヘルパーT細胞は、樹状細胞(皮膚や血液中に存在する免疫細胞)から抗原の情報を伝達してもらい、キラーT細胞に指示をしたり、B細胞やマクロファージを活性化
・キラーT細胞は、ヘルパーT細胞から指令を受け、ウイルスなどに感染してしまった細胞を貪食
●飼い主さんのできること
リンパ腫が寛解になったかどうかは、クローナリティ解析をしてもらうとわかりますね。
この検査は、血液を取るだけなので、麻酔などはいりません。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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