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■光線力学治療・Photodynamic therapy: PDT FeLVで維持できている1例
投稿日 2019年3月3日 12:55:10 (動物病院)
↑飛鳥メディカルのレーザー 800nmのレーザーも出ます。
猫さまでFeLVの子を治療しています。
まだ、1歳になっていない子です。
小さいときから、以下の治療をしてきました。
*丸山ワクチン
*インターキャット
*コロイドヨードの点滴
でもなんだか調子が悪そうなので「光線力学治療」をしました。
ICG(以下に説明しています。)という薬剤を静脈点滴して、そしてレーザーを当たる治療です。
●光線力学治療の歴史
* 二十世紀初頭,ドイツのタッペイナー教授らによって行われています。
*染料であるアクリンジンオレンジが光の介在によってゾウリムシを傷害する現象をみつけ、ʻPhotodynamic action’という言葉を創出
*光線力学療法(Photodynamic therapy: PDT)は,細菌感染に対する新しい治療として注目されたが,ペニシリンの発見(1940年)により抗菌方法としては顧みられなくなった。
●光線力学治療の原理
*光線力学的な抗菌作用の本態は,活性酸素による直接的な殺菌作用
*光照射された光感受性物質(光増感剤)が光化学反応によって活性酸素を産生し,標的対象である細菌を傷害して,細菌死が誘導
●体内組織の細菌巣に対して
*好中球の数が増える
*光線力学治療によって好中球が増えて、免疫細胞が動きだす。
●ICGの薬剤の特性
*800nmの光を吸収して発熱(温熱効果)
*600-800nmの光を吸収して活性酸素を誘導(光線力学効果)
●どんな治療か
*ICCを静脈点滴
*15分後に、レーザーを15分当てる。
これで、好中球が動いてくれて、このFeLVの猫さまは元気になっています。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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