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■がん 免疫誘導の治療は時間がかかるので、しないでいいの? #がん#免疫
投稿日 2020年1月22日 09:14:27 (動物病院)
↑眼窩、鼻腔内リンパ腫が寛解続投中のいちごちゃん
私たちは、がん治療を多くしています。がん治療のアプローチの仕方は、いろいろとあります。
他の病院と違うところは、「がんは炎症反応」そして「免疫細胞」にも働いてもらうと考えてです。
もちろん、免疫誘導だけして、がんが寛解するというのではありません。免疫誘導も使うということです。
●がん治療の前提は免疫力の維持
*がん細胞も免疫によってある程度、抑制できる。
*一万個ぐらい。
*人では、一日、数千個程度のがん細胞ができているといわれています。その程度なら、免疫でなんとかできる。
●なぜ、がんになるのか?
*ストレス
*加齢による免疫力の低下
すでにがんが、発生している場合は、免疫力が落ちて免疫不全状態になっています。
●どうしたら、免疫が落ちているかがわかるのか?
*リンパ球の数
*好中球/リンパ球の比
抗がん剤や放射線治療をしている子が、来ると上記の免疫が極端に悪いです。
そのような子に私たちの治療をしても反応が悪いです。
●それでは、どうしたら、いいか?
*目に見えほど、大きくなると免疫誘導だけでは難しい。
*手術が可能であれば、できるだけ外科手術で除去。
(がん細胞の減容積)
*低量の抗がん剤(ICGリポ)
*食事療法などで、体の改善
*丸山ワクチン
*紅頭杉
*サプリメント療法
などをして、体も炎症の少ないものにしながら、がんに治療をしています。
まとめ
私たちの病院で、寛解している子は、免疫系が正常に動いている子だけです。
具体的に書くと。
*炎症反応が正常(犬CRP,猫SAA)
*N/L比が、2から1.5
やはり丁寧に、免疫系の治療もしないとがんは寛解しないと私たちは、考えています。
参考文献
改訂 がんとエントロピー 「体質改善」で立ちむかう
2,420円
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Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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