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■がん 猫さまのリンパ腫に何故、ステロイド剤を使わなかったか。#ステロイド#ヘルパーT細胞#サイ
投稿日 2019年5月22日 10:12:14 (動物病院)
すっかり男前になりました。
治療中は、少し男前ではありませんでしたが、いまは、すっかり男前です。
写真の猫さまは、眼窩と鼻梁にリンパ腫があった子です。
いまは、すっかり寛解しました。
●治療法
①食事療法
②丸山ワクチン
③紅豆杉
④サプリメント療法
⑤ICG-lipo
などの治療です。
一般的なリンパ腫の治療は、ステロイドを使いますが、私たちの病院は、がんの子には、あまりステロイド剤を使わないようにしています。
それは、私たちの治療は免疫誘導だからです。
以下にも書いています。
■がん 漫画で学ぶ!ステロイド剤を使い続けているとがんが悪化しやすいか?#はたらく細胞BLACK
●何故、ステロイド剤は、がんを悪化させるか?
漫画『はたらく細胞BLAK』では、
*キラーT細胞
*ヘルパーT細胞
*サイトカイン
*ステロイド
のことがよく理解できます。
ヘルパーT細胞が、カラダの中にがんや細菌がないかパトロールしています。
そして、がんや細菌を見つけると、サイトカインを出してキラーT細胞を出して、細菌やがんを殺すように命令します。そして、キラーT細胞は最近やがんの敵を処理します。
そのときに、ステロイドを入れるとキラーT細胞も壊死して働けなくなります。
ステロイドは、
*抗炎症作用
*免疫抑制作用
*ヘルパーT細胞のサイトカインを出すのを抑制
このようなことを漫画でわかりやすく描いてあります。
私たちの免疫誘導は、キラーT細胞にがん細胞を食べてもらうことなので、ヘルパーT細胞が、サイトカインを出せなくすると、キラーT細胞が来れなくなりますものね。
それで、この子と以前、ブログで紹介した鼻腔内のリンパ腫の大福ちゃんには、ステロイド剤を使っていません。
免疫誘導は、免疫細胞の動きを知らないと、寛解にならないですね。
参考文献
はたらく細胞BLACK(1) (モーニングコミックス)
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Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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