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■ペット 歯周病がなかなか治らない。嫌気性菌と戦う! #アジスロマイシン #老犬
投稿日 2017年4月25日 12:15:34 (動物病院)
シニアの猫さま、ワンコさまは、歯周病になっていることが、ほとんどです。
毎日、歯垢(プラーク)を取っていても、なんかすっきりしないで、血が出たり、歯茎がブヨボヨしている子が割合にいます。
(歯周病の原因)は
1、プラーク
2、歯石
3、1、2に歯周病菌が住みつきます。
この歯石は動物病院でスケラーで取ってもわないとここが細菌の巣になっています。
普通の抗生剤を使ってもなかなか完治しません。
歯周病は、空気が嫌いなのでこのような最近を嫌気性菌といいます。それにあった治療をしないと抗生剤を飲んでも耐性菌を作るだけになるのです。
この歯周病菌に効く抗生剤は、『アジスロマイシン』というものです。
(アジスロマイシンの特徴)
1、歯石の奥の歯周病菌まで届く。
2、1日1回、3日連続投与。
3、アジスロマイシンを投与すると、胃腸から吸収されて血に乗って歯周病菌に届く。
4、副作用はほとんどないが、たまに下痢などをする。
(アジスロマイシンだけ飲めば、歯周病にならないの?)
1、何度も飲むと耐性菌が出来る。
2、プラクーが出来ると歯周病になる。
(シニアの理想的な治療法)
1、血液検査
2、心臓の検査
以上がなかれば、
3、ICGの点滴
4、鎮静剤
5、スケーリング
6、レーザー処置
歯周ポケットをこのレーザーで処置
7、プロバイオテックスのサプリンメントを塗る。
歯を大切にして歯周病にならないようにしていると、心臓病もなりにくいです。
シニアで歯の治療はしたいけれど、心臓が悪いという子は、
1、歯磨きシートで拭くだけでもプラークは取れるので、いいですね。
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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