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■処方食 食べてもよくならない! #手作り食 #処方食
投稿日 2018年9月15日 12:26:33 (動物病院)
獣医師になって30年以上の年月が流れています。私が獣医師になった頃は、フードを食べているだけで、セレブなもふもふちゃんでした。
昭和の時代は、ワンコさまは残り物、猫さまは猫まんまという食事だったのです。
時代は流れて、平成最後の夏、以下のような質問をいただきました。
初めてコメントをさせて頂きます
処方食だけでいいのか?
決してそうは思ってもいません
病院からアミノペプチドを勧められ1年
アレルギー検査(リンパ球)の結果
とうもろこし他に反応あり
アミノペプチドの成分はコーンスターチ
ここで合わないことが判明
そこで今度はセレクトプロテインを勧められた
今回 自分で考えて
グレインフリーのフードを購入することにしました
フードの事を調べて
原材料も把握し検討した結果です
フード意外にも食べさせてあげたいと
交差反応についても調べました
でも アトピー性皮膚炎
どこまで食べさせていいのか
獣医によって意見もさまざまなのが悩みです
長いこと獣医師をして、処方食がたくさん出始めた頃に、勉強会やセミナーに行き、処方食を出していました。
もちろん、私のところにも処方食は置いています。
理想はありますが、飼い主さんも忙しいので、そう簡単に手作り食は出来ないことは理解しています。私も今回の台風21号などの災害で、ラッキーに手作り食が出来ない日が続いていました。日常がだんだん取り戻されると、手作り食が出来るようになりました。
私が手作り食をおすすめしている理由は、
1、処方食を出しても皮膚病、下痢が治らない。
2、外においていても腐らない。
3、添加物が多い。
などの理由からなのです。
今回のご質問のように、アトピー性皮膚炎の場合は、原因は何か?をアレルギー検査をしていただきます。アレルゲンではないものを与えると、いいです。
たとえば、コーンがアレルゲンなら、
*コーン
*コーンスターチ
などが入っていないものを与えると大丈夫です。
魚のアレルギーがないアトピー性皮膚炎の場合は、
1、野菜(ネギ類は与えない)
2、小魚は頭も内臓も血も全部、そうすることでサプリメントが減ります。
3、サツマイ
4、ジャガイモ
5、ニンジン、
6、リンゴ
7、ハトムギ
8、アマニ油
などを与えてもらい。
以下のことを気をつけます。
1、血液検査(電解質なども測定してもらってくださいね)
2、尿検査
3、体重
4、ウンチ
などを見て、手作り食をします。以下にも書いています。
■手作り食 私の食事が間違っているのかもしれないと、めげそうになりました! #手作り食 #難治性
手作り食は、一筋縄ではいかないこともありますが、専門医と相談しながら、きめ細かくしていくと、その子用のオーダーメイドの食事が出来るようになります。
じっくり構えて、もふもふちゃんに安全、安心出来る食事を食べていただけますね。
「学問で、もふもふちゃんの疾患を治してあげましよう」
Source: ブログまねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし
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